昨日のNYダウもナスダックも下げた。ヨーロッパ株の動向や米国株の先物動向をみていると米国株は上がりそうだったが、PCEが足かせとなり下げてしまった。私はこの結果を受けて、米国の利上幅とスピードが増すと予想する。その理由はFRBはCPIよりPCEを重視しているためだ。米国市民の生活の実態に近いインフレ指標がPCEだ。
私は数日前に「アメリカのCPI以上に大事な指標PCE」いう記事を書いた。あまり食いつきの良い記事ではなかった。
「PCEが発表されるのは9月30日である。株価に一波乱ありそうだ。そしてもしPCEが落ち着けばCPIが上昇してもFRBの利上げの勢いは止まるだろう」と書いた。結果は残念ながらPCEが落ち着かなかった。このPCEからして利上げの勢いは増すだろうとおもう。
ではなぜこれほど重要なPCEが日本ではあまり有名じゃないのか?それはPCEと言う言葉を使わないからだ。NHKの報道では PCE の事を「アメリカで発表されたことし8月の個人消費に基づく物価指数」と表現しているのだ。これではPCEが見過ごされてしまいます。これからは PCE の動向を大切にして下さい。そして気になる点がもう一つあります。ブルームバーグで「消費支出も増加が示され、広範にわたる物価上昇の中でも、家計の堅調な支出が続いていることが浮き彫りとなった。」と書いてあった。明らかに表現が間違っている。「節約しても物価高に追いつけず」と書くべきだろう。明らかに米国市民は物価高に困っている、ちょっと米国のSNSやブログ、ニュース等を見ても、物価高に困っているのはわかるだろう。 とても堅調な支出なんて言えない状態だ。
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