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昨発表された米国PCEが市場予想を上回る。米国の利上幅とスピードが増しそうだ。

昨日のNYダウもナスダックも下げた。ヨーロッパ株の動向や米国株の先物動向をみていると米国株は上がりそうだったが、PCEが足かせとなり下げてしまった。私はこの結果を受けて、米国の利上幅とスピードが増すと予想する。その理由はFRBはCPIよりPCEを重視しているためだ。米国市民の生活の実態に近いインフレ指標がPCEだ。

私は数日前に「アメリカのCPI以上に大事な指標PCE」いう記事を書いた。あまり食いつきの良い記事ではなかった。

アメリカのCPI以上に大事な指標PCE
アメリカのCPI以上に大事な指標PCE 今、世界で一番重要な指標とみられているのはアメリカCPIだ。ただの国家の物価高とは違う基軸通貨国の物価指標だ。アメリカが利上げすると他国もアメリカの利上げに追随するしかない。それで今世界で一番重要な指標がアメリカのCPIになっている。CPIが落ち着けば安泰。CPIが上振れするとアメリカの利上げが避けられず株価は大幅に下がる。そしてそれが世界中に伝播してきた。 しかしFRBが重視しているのはCPIではなくPCEだ。聞いたこともない単語だと思うが、FRBの高官達はしきりにPCEを物価の目安喧と喧伝している。私個人の見解でざっくりとした物になるがCPIが値札、PCEが家計簿と思ってもらえば良い。近頃CPIはあがっているが明らかにPCEがへたってきている。楽観主義のアメリカ人も明らかに物価高にまいっている。生活のグレードを明らかにさげている。一般消費財でもリンスを使わなくシャンプーだけ。ネットフリックスなどのサブスク消費も減らしいるそうだ。 PCEは年始からへたってきている。さすがの楽観主義のアメリカ人も生活防衛しているのだ。 ではなぜアメリカのPCEがへたってもCPIがあがりつずけるのか?石油も輸出できるくらいにとれ、農業生産量世界一、基幹産業世界一、軍事力世界一、さらに基軸通貨国である。いくらでもインフレ退治はできるはずだ。でも出来ない。要因はこの四点 ①第一にコロナ補助金が手厚すぎサービス、飲食産業の人手不足。 ②中国のゼロコロナ政策での物流の混乱。 ②ロシアウクライナ危機。 ④長期的な住宅価格の値上がり期待での住宅価格の高騰。 にある ①のコロナ補助金が手厚すぎてサービス、飲食産業の人手不足はもう補助金のお金が無くなりそうだからか解決するだろう。②の中国の物流混乱も中国の国力からして解決できる。 ③ロシアウクライナ危機は石油、穀物で強さを持つアメリカは克服できるし、むしろ利益すら生む可能性がある。 問題は④の住宅価格の値上がり期待での住宅価格の高騰なんだよね。これだけ住宅ローンが上っても着工件数が予想より下がらないのだ。アメリカは湿度が低く住宅の耐用年数が長いから、綺麗に手入れした住宅なら新築より高く売れる。しかも先進国で唯一人口が増えている。そしてロシアウクライナ危機によって世界からのアメリカへの信認がぐっとあがった。最後に頼れるのはアメリカしかいないと世界中の人が思った。これからも世界中から優秀な人材がアメリカに集まるだろう。アメリカ国民だけではなく世界中の人がアメリカの住宅を買いに来る。下がりようがないんだ。アメリカが魅力的過ぎて住宅価格が下がらないんだ。 住宅価格があるためにPCEがへたってもCPIはしばらく上がるだろう。しかしFRBの高官はCPIよりPCEを重視すると宣言している。PCEが発表されるのは9月30日である。株価に一波乱ありそうだ。そしてもしPCEが落ち着けばCPIが上昇してもFRBの利上げの勢いは止まるだろう。CPIが上昇したからと安易に空売り入れると痛い目にあうとおもいます。

「PCEが発表されるのは9月30日である。株価に一波乱ありそうだ。そしてもしPCEが落ち着けばCPIが上昇してもFRBの利上げの勢いは止まるだろう」と書いた。結果は残念ながらPCEが落ち着かなかった。このPCEからして利上げの勢いは増すだろうとおもう。

ではなぜこれほど重要なPCEが日本ではあまり有名じゃないのか?それはPCEと言う言葉を使わないからだ。NHKの報道では PCE の事を「アメリカで発表されたことし8月の個人消費に基づく物価指数」と表現しているのだ。これではPCEが見過ごされてしまいます。これからは PCE の動向を大切にして下さい。そして気になる点がもう一つあります。ブルームバーグで「消費支出も増加が示され、広範にわたる物価上昇の中でも、家計の堅調な支出が続いていることが浮き彫りとなった。」と書いてあった。明らかに表現が間違っている。「節約しても物価高に追いつけず」と書くべきだろう。明らかに米国市民は物価高に困っている、ちょっと米国のSNSやブログ、ニュース等を見ても、物価高に困っているのはわかるだろう。 とても堅調な支出なんて言えない状態だ。

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