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アメリカのCPI以上に大事な指標PCE

今、世界で一番重要な指標とみられているのはアメリカCPIだ。ただの国家の物価高とは違う基軸通貨国の物価指標だ。アメリカが利上げすると他国もアメリカの利上げに追随するしかない。それで今世界で一番重要な指標がアメリカのCPIになっている。CPIが落ち着けば安泰。CPIが上振れするとアメリカの利上げが避けられず株価は大幅に下がる。そしてそれが世界中に伝播してきた。

しかしFRBが重視しているのはCPIではなくPCEだ。聞いたこともない単語だと思うが、FRBの高官達はしきりにPCEを物価の目安喧と喧伝している。私個人の見解でざっくりとした物になるがCPIが値札、PCEが家計簿と思ってもらえば良い。近頃CPIはあがっているが明らかにPCEがへたってきている。楽観主義のアメリカ人も明らかに物価高にまいっている。生活のグレードを明らかにさげている。一般消費財でもリンスを使わなくシャンプーだけ。ネットフリックスなどのサブスク消費も減らしいるそうだ。

岡崎氏より拝借

PCEは年始からへたってきている。さすがの楽観主義のアメリカ人も生活防衛しているのだ。

ではなぜアメリカのPCEがへたってもCPIがあがりつずけるのか?石油も輸出できるくらいにとれ、農業生産量世界一、基幹産業世界一、軍事力世界一、さらに基軸通貨国である。いくらでもインフレ退治はできるはずだ。でも出来ない。要因はこの四点

①第一にコロナ補助金が手厚すぎサービス、飲食産業の人手不足。

②中国のゼロコロナ政策での物流の混乱。

②ロシアウクライナ危機。

④長期的な住宅価格の値上がり期待での住宅価格の高騰。

にある

①のコロナ補助金が手厚すぎてサービス、飲食産業の人手不足はもう補助金のお金が無くなりそうだからか解決するだろう。②の中国の物流混乱も中国の国力からして解決できる。 ③ロシアウクライナ危機は石油、穀物で強さを持つアメリカは克服できるし、むしろ利益すら生む可能性がある。

問題は④の住宅価格の値上がり期待での住宅価格の高騰なんだよね。これだけ住宅ローンが上っても着工件数が予想より下がらないのだ。アメリカは湿度が低く住宅の耐用年数が長いから、綺麗に手入れした住宅なら新築より高く売れる。しかも先進国で唯一人口が増えている。そしてロシアウクライナ危機によって世界からのアメリカへの信認がぐっとあがった。最後に頼れるのはアメリカしかいないと世界中の人が思った。これからも世界中から優秀な人材がアメリカに集まるだろう。アメリカ国民だけではなく世界中の人がアメリカの住宅を買いに来る。下がりようがないんだ。アメリカが魅力的過ぎて住宅価格が下がらないんだ。

住宅価格があるためにPCEがへたってもCPIはしばらく上がるだろう。しかしFRBの高官はCPIよりPCEを重視すると宣言している。PCEが発表されるのは9月30日である。株価に一波乱ありそうだ。そしてもしPCEが落ち着けばCPIが上昇してもFRBの利上げの勢いは止まるだろう。CPIが上昇したからと安易に空売り入れると痛い目にあうとおもいます。

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