
株好きの人はエムスリーを定期的チャックしてると思う。アベノミックスで株価の値上がり6位、急成長銘柄である。しかし株価の急騰とアベノミックスの終焉でここ最近株価は冴えない。
成長は認めるが株価は上がりすぎじゃないのか?成長分野が多くてフェアバリューがわからない?落ちるナイフをつかみたくない?などが株価下落の理由だったのだろう。しかしここ数か月株価は反転の兆しをみせている。少なくとも落ちるナイフ状態にはなっていない。
日本発で唯一世界的に通用するテック企業。
よく日本発のテック企業はないと言われている。多くの企業がインターネットバブルでほぼ潰れた。生き残ったのは楽天とサイバーエージェントくらだ。でも両社とも国内では有名だが世界的には弱小企業である。方やアメリカはGAFAM,中国はBAT桁違いの時価総額と開発費をもつ。 日本発のテック企業はないと言われているのも仕方がない。 GAFAMもBAT派手な もBtoC企業である。しかしBtoB企業に目を向けるとエムスリーと言う素晴らしい日本発の世界的テック企業がある。
日本の9割、世界の半分の医者がエムスリーを利用。
驚愕すべき数字だと思う。旧態依然とした医療の世界にインターネットとDXを持ち込んで急成長しているのだ。さらに全世界で40もの新しいプロジェクトが進んでいるいる。しかもニッチ分野の医療と言う分野でこのシェアを取るともう二番手は現れないと思う。言葉は悪いが先にやったもの勝ちの世界である。
PBR、PERを見るとまだ割高だが、市場は成長を加味してこの辺が底と判断していると思う。
PBR12.49倍 PER57.14倍 と数字だけを見れば割高だ。成長株のフェアバリューを量るのは難しいし、ましてや医療と言うニッチな部分を量るのはなお大変だ。しかしチャートを見ると市場コンセンサスはここら辺が底と判断したと見受けられる。
成長株の増資はOK。
スリーエムは19年に増資をした。私は基本的に増資は嫌いだ。株の希薄化を招く。斜陽産業の営業不振などの増資は問題外だが、成長産業の増資は歓迎である。増資をするくらいのアイデアと勝算があると言う事だ。増資分は成長のレバレッジと考えている。数字に強いマッキンゼー出身の谷村CEOにはその勝算が見えているのだろう。さらなる発展に期待する。
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