ロシアが北から攻め込みキエフを狙うとは予想外だった。そしてロシアの侵攻にたいして西側がこれだけまとまるとは思わなかった。西側の良心と結束力は確かな物である。地球上でロシア無き世界を模索していて、返り血を浴びる覚悟もある。プーチンは西側がこれほどまとまるとは思ってもみなかったと思う。国際金融、西側の物流、商品無しではロシアはもたないだろう。これだけの非人道的で非民主的で非資本主義的な事をやったロシアを停戦が成立しても西側は許さないだろう。プーチン政権が崩壊しない限り西側の制裁は続くであろう。
購買力のないロシアの悲哀。
ロシアは軍事大国だが経済大国ではない。西側企業もロシアの経済規模を考慮に入れて、ぞくぞく撤退している。高々1パーセント位の利益で企業のブランが毀損されるのは御免だ!とばかりに西側はロシアから撤退し、とっくに特損を計上してロシアを見限っている。
あらゆる資源が高止まり。
世界からロシアが無くなるとあらゆる資源が高止まりするだろう。しかし原油は最悪のシナリオを織り込んで落ち着くと思う。鉱物は高止まりするが暴騰にはならないと思う。しかし穀物だけはこれからもジリジリと値上がりするだろう。原油や鉱物は人の手がほとんどいらないのだ。価格が安くなれば即、採掘縮小ができ、価格が高くなれば即、採掘増強ができる。ただ穀物(アグリ)だけはそうにはならない。畑を耕し、水源を確保し、種を植え、たい肥をやり、収穫、脱穀、輸送をして市場に出るのだ。ロシア、ウクライナが大混乱している状況で穀物の収穫は難しいだろう。
穀物に強い丸紅。
最近の丸紅の株価は強い。丸紅と言ったら穀物とロッキード事件である。幼児期にロッキード事件を知っている私は丸紅にあまり良い印象をもっていなかった。しかしロッキード事件から40年余りたち、私の丸紅の嫌悪感が薄まってきた。そして先日丸紅株を買った。丸紅の売り上げ比率を見て欲しい。
食料20、アグリ44、化学品6、エネルギー7、情報・不動産6、建機・産機・モビリティ他17である。とにかく食料やアグリ(穀物部門)が強い。ロシア亡き後商社を買わないのは逆にリスクである。あのバフェットも三菱商事と三井物産を買い増ししたそうである。 三菱商事と三井物産も魅力的であるが、穀物に強い丸紅は私にはより魅力的に見える。
これが丸紅の日足である。

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