私はアメリカの薬品株であるギリアドサイエンシーズを長年持っている。ジュニアブッシュが大統領の時代のころからだから20年近く保有している。タミフルに期待してギリアドを買った。そのころはバイオベンチャーと言われ社員も若かった。大した利益もなく、稼げるのはタミフルだけと言った状態だった。勿論配当などない。化けたらいいな程度で軽い気持ちで買った。 バイオベンチャーならアムジェンかギリアドかと言った感じだったが、タミフルに期待してギリアドを買った。 稼いだお金はパイプライン(開発中の新薬)の拡充やM&Aに充てていた。
感染症薬でスマッシュヒットを生み利益も上がってきていて株価も緩やかだが着実に上がって行った。バイオベンチャーから新興企業と言えるレベルになった。ギリアドのニュースも増えていき。不安定なバイオベンチャーの域から脱した感じがした。さらに大型のM&A も実行した。
M&A が当たり、売上が急上昇して利益もうなぎ上り、配当を出すと発表した。
M&A が当たったり、パイプラインが順調進み新薬が承認されてた。今までとは桁が違う利益が会社に舞い込んできた。配当を出すとギリアドが発表した。ギリアドが成熟企業になったのだ。面白いのはここからで、日本では配当出すとなれば喜ばしい事で株価も上がると思うが、アメリカではそうではなかった。配当を喜ぶ人もいたが、世論のほとんどは配当出すくらいなら、その金でさらなるパイプラインの拡充とM&Aをしろと言う意見が圧倒的で一時ギリアドの株価は下がった。ギリアドにグロース株的な動きを求めていたのである。バリュー株になったギリアドに興味なしと思った人が多かったのだろう。実際配当を出したころからギリアドの株価は冴えない。魅力的なパイプラインもない。配当貰うのはうれしいけど成長も重視して欲しいなと思った。
今ではなんと配当利回りが4.05%があり、高配当銘柄として雑誌で紹介されている。そして私も歳を重ね考え方が変わった。これくらいの高配当になると流石に嬉しく、ギリアドも十分成長したし低成長でも配当が貰える方が嬉しくなった。四半期ごとにドルで配当が入る安心感は確かにある。私は日本人なんだなと実感した。
最近記事にしたフェローテックはジャスダック銘柄だ。これからの新興銘柄である。少しの増資くらいで売るのは愚の骨頂だ。 配当重視の成熟株ではない。さらなる成長を求めて増資をして会社がレバレッジをかけているのだ。もっと行けと応援するのが筋だろう。
しかしフェローテックは東証再編でどのカテゴリーに行くのだろう? まだIRに出ていない。

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