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ミッテラン、シラクと左がきても右がきても一流のフランス。そこに流れるフランス人の独立志向。

ミッテラン、シラクと左がきても右がきてもフランスの外交は一流であった。フランスの外相の名はすぐ浮かぶ、ドミニク・ド・ヴィルパン、アラン・ジュペなどはニュースで再三登場した。国連の常任理事国5ヵ国で、英米、中露と意見が分かれることが多かった。どっちもどっちの意見であるが。フランスは常に独立志向で第三の選択肢を示してくれた。記者から見解を問われると「フランスの政策に何か疑問でもありますか?」と意に介さなかった。第二次世界大戦で負けた日本は独立志向の外交と軍事はとれなくなった。 常任理事国5ヵ国 とでは政治力で雲泥の差がある。

サルコジ、オランドは小物であったが。現フランス大統領のマクロンは若手なのによくやっている、維新の吉村や松井あたりとは格が違う存在感がある。(マクロンとは元々の権限が違うし、地金が違う)マクロンは中道である。中道の政治団体En Marche!を起こし、大統領にまで上り詰めた。左、右ときて今度は中道。でもフランスの外交は一流だ。

フランスは外交、軍事、エネルギーに関してはを他国に頼らないと言う独立志向がある。(ここがドイツとの違いだ)

外交は英米中露に屈せず、軍事も原子空母のシャルルドゴールと外国人部隊で睨みを利かす。エネルギーに関してはトタルと言う石油メジャーを持っている。ただ他国の石油メジャーより見劣りする。そこを補うのが原子力である。

面白い文章を見つけた。フランスが原子力を好む理由である。

フランス・エネルギー省のクロウド・マンディル事務局長は三つの理由を挙げた。

に、フランス人の独立志向だ。移ろい安い他地域、特に中東諸国の石油に依存することはフランス人に耐えがたいという。フランス人に聞くと、誰もが「石油がなくガスがなく石炭がなく、そのために選択肢がないからだ」と即答するそうだ。

第二に、文化的な要因がある。フランスは、巨大な集権的プロジェクトを歴史的に好む。という。「原子力が好きなように、高速鉄道や音速ジェット機をフランス人は好き」という。その結果、技術者や科学者の社会的地位が高く、米英で弁護士が行政やビジネス界で多いように、理系教育を受けた人が行政機関など、さまざまな場で活躍している。

第三に、フランス政府、関係諸機関が、原子力のリスクと同様に経済的利益があることを強調し、人々に利益を認知させたことにあるという。広告の機会は多く、フランスの原発は市民を見学に誘い、年600万人が訪問する。

その結果、どの世論調査でも3分の2の人が原子力発電の推進を強く支持している。ただし心理学者の調査によれば、米国と同じように、フランスの市民も原子力に関して同じように不安など否定的な印象を持っているが、文化的、経済的、政治的諸要因で、政府の推進政策を支持する結果になっているという。 GEPR編集部より

フランスは外交、軍事、エネルギーに関しては自国で責任を持つ言う気概がある。そしてフランスはテクノロジーに寛容で力もあり近未来的な物も好きだ。航空機のエアバスを主導したり、シトロエンの車はいつも近未来的であった。

日本は軍事に関しては他国に依存しても構わなないが(核武装とか原子力空母を造るより現実的だ)ただエネルギーと外交に関しては自国で頑張るしかない。カーボンニュートラルは大変厳しい規制である。しかし目に見えて地球が温暖化していくのを見ると カーボンニュートラルは 喫緊にやるべき事であり、大事な事である。

エネルギーに躓いて日本の産業が衰退する事がないようにお願いしたい。

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