丙午をご存じだろうか40代後半より上の世代なら知っていると思う。丙午とかいて「ひのえうま」と読む。丙午には江戸時代に出来た迷信がある。
「丙午(ひのえうま)年の生まれの女性は気性が激しく、夫の命を縮める」という迷信だ。これは、江戸時代の初期に「丙午の年には火災が多い」という迷信が元で、そして問題を起こし放火をした八百屋のお七が丙午の生まれだとされたことから、女性の結婚に関する迷信に変化して広まった。浄瑠璃や書物で広まり丙午生まれの女性は気性が激しいので丙午に出産するのが控えられた。迷信だから科学的根拠はもちろんない、金融用語で言うアノマリーみたいなものだ。丙午は60年に一回ある。
明治、昭和まで続いたこの迷信。
明治時代以降もこの迷信は続き、1906年(明治39年)の丙午では、前年より出生数が約4%減少した。驚くことに次の丙午である1966年(昭和41年)の出生率は前年に比べて25%も下がった。明治よりより科学的になった昭和の41年の年の方が明治の減少率より多いのだ。出生率が25 %下も下がったのは驚きだ。私も丙午の少子化を目のあたりにしてきた。私の先輩に当たる丙午の生徒数は明らかに少なかった。丙午年の教室の生徒の少なさを見てビックリした記憶がある。
実は恵まれていた昭和の丙午の人達。「奇跡のプラチナ世代」。
世の中は右肩上がりの時代である。子供の数も多かった。多かったゆえに人数の少ない丙午年の人達は恵まれていた。給食は食い放題。広いグランドで伸び伸び体育。受験は楽。そして極め付きが高卒でも大卒でもバブルまっただ中の世代なのだ。バブルでさらに人が少ないから超売り手市場で安々と銀行や電力会社に入った。私たち世代も高卒ならばバブル、現役で大卒ならまだ余裕はあったが、大学浪人するとモロ氷河期だった。
日本は世界最悪の少子化で、さらにコロナでの出産控え。早急な対策を。
少子化が進んでいる日本では団体スポーツが出来なくなっている。メンバーが揃わないのだ。田舎に住んでる私は痛烈にその事を感じる。バス便が減らされて親の送り迎えがないと少年スポーツは厳しくなっている。グランドを見ると子供の数より親の数の方が多い現状だ。私の住んでる地域に宇和島東と言う野球の名門の公立校ある。全国制覇もしたし近年も甲子園に出ている。その高校ですら、3年生が抜けた秋は控えのメンバーが埋まら時がある。12人、14人でまだ控えの枠に余裕がある。少子化は深刻だ。
今年の夏、胎児が亡くなった。残念無念である。オールジャパンで助けるべきだった。
この胎児が亡くなった妊婦はコロナに罹患していて早産だった。コロナ過での早産は医療関係者によると人的資源と設備の面で非常にハードルが高いと聞く、私もそうだろうなと思う。出産のエキスパートと感染症のエキスパートが必要だ。
ただね、絶対胎児を守るべきでしたよ。少子化大臣なにやってたんだ? これ以上日本を少子化させてどうするんだ。「安心して子供を産めます。母子とも絶対守ります」と言う宣言を早急に出すべきだ。団体スポーツの野球もできないサッカーもできない、友達いないの「失われた世代はもういらない」「子は親の宝、地域の宝、国の宝」

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