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何故か大幅下落になった日、そんな日に問われる各社の作文能力。

なぜここまで大幅に下げたのだろう?それが分からない日がたまにある。世界的ニュースもなし、東アジアの株もハンセンが僅か-0.45%程度の下げ、他の東アジアはトントン。日経平均だけが突出して下げている。ラジオ日経のコメンテーターも「この下げなんなんですかね?」「まだ下げの要因が分からない?」と解説していた。前場の初期はオランダの半導体製造メーカのASMLが下げたので日本の半導体の値がさ株が日経平均を押し下げていると解説。 ASML の決算は良かったよ。 オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングが20日発表した第3・四半期決算は、純利益が17億4000万ユーロ(20億ドル)と、市場予想を上回ったとのである。それが前日比4.2%安になるかね?日本の半導体関連株も ASMLホールディングに 連れ安して下がったが(半導体株は値がさだから日経寄与度は高いが)それにしても下げすぎじゃないか?下げの理由としては弱い。

それにも増して後場の日経の下げは説明できない(ラジオ日経の輪島さんもなぜ下げるの説明できなかった)。 下げの主体と理由と意図が全く分からない。 それでは各社の作文を見てみよう。

共同 “東証は大幅反落、546円安 原油高に懸念、ハイテク株売りで、

 21日の東京株式市場の日経平均は大幅反落した。終値は前日比546円97銭安の2万8708円58銭で、1週間ぶりの安値を付けた。原油高による企業業績悪化への懸念に加え、価格の高いハイテク関連銘柄の値下がりも相場を押し下げた”である。

20点である。まったく原油高関係なしハイテク売りは ASML の売りの事だと思うが、時系列もバラバラである。 記者は左遷ですね。

日本経済新聞 “日経平均3日ぶり反落、終値546円安の2万8708円、

21日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに大幅反落し、前日比546円97銭(1・87%)安の2万8708円58銭で終えた。前日の米株式市場で米長期金利の上昇を背景にハイテク株が下がり、東京市場でもグロース(成長)株を中心に売りが優勢となった。日本の政治情勢を巡る不透明感も重荷となった。

午後に入ると、日経平均は下げ幅を拡大した。米株価指数先物が日本時間21日午後に軟調に推移したことで、海外短期筋などによる日経平均先物への売りが膨らんだ。株安と歩調を合わせるように円が上昇し、これが輸出関連株の下げを加速させた面もあった。日経平均は取引終了にかけ、下げ幅は一時550円を超えた。”である。

 90点である。流石の日経である。ハイテク(半導体)を盛り込んでグロースに話を持っていき、後場の展開力も見事である。 米株価指数先物が発端で 海外短期筋などによる日経平均先物 への売りが膨らんで、 株安と歩調を合わせるように円が上昇し、これが輸出関連株の下げを加速させた 。時系列も整然としていて売りの主体が分からない所を、 米株価指数先物 の軟調から 日経平均先物 への売りへもって行き最後に円の上昇で結んでいる。 流石に日本で唯一のクオリティーペーパーである。

モーニングスター  21日後場の日経平均株価は、前日比546円97銭安の2万8708円58銭と3日ぶりに大幅反落して取引を終了した。終値ベースで2万9000円を割り込むのは、14日(2万8550円93銭)以来、1週間ぶり。きのう20日に上値の重い展開だったことから、売り優勢でスタート。前場は下げ渋る場面もみられたが、後場に入り「仕掛け的な売りで2万9000円を割り込んだ」(中堅証券)ことで、見切り売りを誘ったもようで下げ幅を拡大し、午後2時45分には、同566円77銭安の2万8688円78銭を付ける場面がみられた。その後は、模様眺めムードのなか、安値圏で取引を終えた。”である。

60点であある。売りの主体が分からないのを巧みに避けていて、全体的に中庸な論評ををしている。前半の売りの解説が「上値が重い」としか説明していない。だだ後場の 「仕掛け的な売りで2万9000円を割り込んだ」(中堅証券 )と言及「仕掛け的な売り」があった事を認めている点は評価できる。

この仕掛け的な売りをしてる輩は後日だんだん分かってくる。 「あっー クレディスイスが仕掛けたのか」って感じでばれる。

全体を見て日本経済新聞のまとめ方が際立って優秀だ。

 

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