来年に迫る東証再編、2022年4月に再編されます。今の東京証券取引所は「一部」「二部」「ジャスダック」「マザーズ」の4市場がありますが、再編後は「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場になります。また、今現在「二部」「ジャスダック」「マザーズ」に上場している企業も基準を満たせば最高位の「プライム」にも行けます。これって重要です。今までジャスダックでくすぶってた企業がいきなり世界の投資家の目にとまります。そして「プライム」に行かなくても、「プライム」の基準を満たせばTOPIXに採用されます。これまで、TOPIXの構成銘柄は東証一部に上場している全企業が対象でした。しかし、市場区分の見直し後は市場区分に関係なく、基準を満たした企業のみが選出される形に変更されます。「プライム」に行かなくても「プライム」基準を満たせばメリットはあるのです。

この前「プライム、スタンダード、グロースに再編される東証。私のポートフォリオで検証してみた。」と言う記事を書いた。

その記事でポートフォリオの中で東証一部から「プライム」に行くのが無理そうな企業があった。その企業の株主通信やホームページのIR情報でも東証再編は言及していなかった。私は株主責任(疑義を持った時に企業に問い合わせるのも株主責任)を満たそうと、その基準を満たしていない企業に9月13日メールを送った。内容は
“朝晩だいぶ涼しくなり実りの秋がやってきました。御社の株価も最近は好調ですね。ホルダーとして嬉しく思います。長年御社の株をもっていますが、少し気がかりな所がありまして質問します。
それは、東証の再編の事です。プライム、スタンダード、グロースに再編されますが、はたして御社はプライムに残れるのでしょうか?「流通株100億以上」の要件を満たしていません。スタンダードに格落ちになるとリクルート面や株価面でダメージが大きいと思います。
そこで御社の東証再編計画をお教え下さい。 自分のポートフォリオを検索していてタカノが要件を満たしていませんでした。
東証再編の方向性をお教え下さい。”
原文のまま しかし返答は自動返信メールが来ただけ
タカノ株式会社にお問い合わせをいただき、ありがとうございました。
以下のようにお受けいたしましたのでご確認ください。
(このメールは、内容をご確認いただくための自動返信メールです)
メールをしてから1か月半あまりたった。今日、タカノの決算が良くて、タカノの株は高騰した。 そこで、好決算の労いと、東証再編の方向性を聴くためにタカノに電話をした。初めは案内係の女性が出たので「こちら〇〇に住んでます。〇〇であります。御社の株主でもありまして、東証再編の方向性を知りたくて電話をしました。IR担当の方につないでもらいませんか?」
即IR担当者につないでもらった。今度はIR担当の男性の方で「こちら〇〇に住んでます。〇〇であります。御社の株主でもありまして、東証再編の方向性を知りたくて電話をしました 」と聞いてみた。返答は「その件につきましては11月5日の取締役会で決めることになっております」との事
「どうしても流通株100億は無理なんじゃないですか」と突っ込んだ質問をしたが「そのへんも取締役会で決めることなので、お答え仕様がないですね。申し訳ございません」との事
私は「好決算で今日株価も上がり株主としても嬉しいです。頑張って下さい」と言って電話を切った。
重要な案件だけに取締役会の了承を得ないと決まらないんだな。 とりあえずメールは無視されてはなくてタカノには好感を持った。
取締役会 で東証再編の方向性決まっていたらメールでも電話でも、気持ちよく教えてくれると思。だからもし自分のポートフォリオに疑義がある銘柄が有ったら気兼ねなく会社にメールや電話で問い合わせをすればよいと思う。それも重要な株主責任だ。
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