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なにこの世界相場の下げ。リーマンショック前のベアー・スターンズを思い出した。

リーマンショックは2008年の秋に起こった物ではない。その前哨戦と言うかプレリーマンショックが2008年の春に起こっている。アメリカ5位の投資銀行のベア・スターンズに2008年の春経営危機が起こった。サブプライムローンの焦げ付きなので経営が急速に傾いてニューヨーク連邦準備銀行が緊急融資を行った。緊急融資でいったんは持ち直したかに見えたが駄目だった。

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JPモルガン・チェース銀行に救済合併された。

ベア・スターンズの処理は拓銀方式の救済合併だった。私はこれに気持ちの悪い違和感を感じていた。拓銀の救済合併の後に山一証券が自主廃業になった記憶があったからだ。「社員は悪くありませんから!」と言う山一証券・野沢社長の涙ながらの絶叫を思い出した。製造業ではあまり突然死は起きない。製造業は売上が減って人々の噂が広まって「あーやっぱり」的に倒産する。金融機関は突然死がある事をこの時初めて知った。日本に対する不安も頭をよぎった。

スズキの鈴木修社長は直感で生産を落としリーマンショックを乗り切る。

スズキはリーマンの影響は軽微で済んだといわれている。嗜好品で高価なバイクが急に売れなくなって、「何かある」と直感してスズキは生産を落としていた。鈴木修氏は凡百の経営者ではない。ちなみにあの経営巧者のトヨタ自動車は渡辺捷昭社長の方針で拡大路線をしていて莫大な赤字を出した。

今の相場はリーマンショック時に似ている。

今の相場はリーマンショック時のベア・スターンズの危機の段階ではないのか。恒大集団の危機がそれにあたる。 恒大集団の危機は不動産だけで金融までに影響はないと専門家は言う。そうなら サブプライムローンも不動産問題ではないのか? 恒大集団 も簿外で金融商品を個人や法人に売っていた。借り入れの正味の額がわからないのである。何の事はないGPIFも恒大集団に債権がある。

リーマンショック時に与謝野馨経済財政担当相は「蜂に刺された程度」と軽視した。

リーマンショック時に与謝野馨経済財政担当相は「蜂に刺された程度」と軽視 した。

たしかにサブプライムローンの債権は先進国で日本が一番少なかった。時間がたつにつれアレヨアレヨと影響が出てきた。そしてあらゆる物が売れなくなり就職難も起きた。日本はサブプライムローンでの直接の影響が少なかったにもかかわらず、世界で一番経済的被害を受けた。

政治家の怠慢と愚作としか言いようがない。このころから経済危機は中央銀行が助けると言う悪しき風習が出来た。 中央銀行が利下げや量的緩和をして経済危機を起こさせない仕組みができた。その仕組みに世界の人々が慣れてしまった。

今の危機は中央銀行バブルの崩壊と言ってよい。

アメリカのバーナンキ前FRB議長が「日本のデフレはヘリコプターで紙幣を撒けば解決する」と言った。古いフリードマンの発想である。金融政策はそんな単純な物ではない。日本人の気質からすると撒かれた紙幣を低金利の預金にするだけだ。

バーナンキはパーナンキである。

バーナンキは金融危機への対応が遅れ、金融危機を招き、資産バブルを放置した張本人だ。まさにパーナンキである。そして金融政策だけをやっていればよい中央銀行を財政政策までやる財務省に変えてしまった。

現在のこの相場の荒れ具合は中央銀行バブルの終焉である。とにかく気を付けてくれ。

nikkei225jpより

もう中央銀行は金融をコントロール出来なくなった。仮想通貨が流行るわけだ。

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