スポンサーリンク

ギリアドサイエンシーズの長期保有の私が塩野義のコロナ飲み薬を検証してみる。

私はギリアドサイエンシーズ(以下、ギリアド)の株を長年ホールドしている、その私が塩野義のコロナ飲み薬を検証してみる。ギリアドを所有して数十年、インフルエンザ治療薬のタミフルを期待して買った。時はジュニアブッシュ時代でラムズフェルド国防長官がギリアドの会長をしていた時代だ。

スポンサーリンク

タミフルは日本でしか売れず。

政治的解決なのか厚生省が弱気なのかわからないが、タミフルは日本でしか売れてない。たぶん小泉ージュニアブッシュラインの政治決着だと思う。日本のタミフル世界消費量は約75%を占めており、2位の米国の約20%を大きく離してダントツの1位である。政治案件以外の要素がない。日本がギリアドを育てたと言って過言はない。

C型肝炎薬の「ソバルディ」と「ハーボニー」の大ヒット。

ギリアドも政治のロビー活動だけしているわけじゃない。大ヒット商品も生んでいる。 C型肝炎薬の「ソバルディ」と「ハーボニー」 がそれだ。  「ソバルディ」と「ハーボニー」 も経口薬で飲めばほぼ100%完治する。ほぼと言ったけど飲めない人もいるので100%完治ではないが、飲めば限りなく100%完治する。インターフェロン要らずの、しかも再罹患もほぼない。画期的新薬の指定を受け薬価はんなと一錠「1錠8万円」だ。

政府と保険会社からののギリアドの高価新薬への突き上げ。

米ギリアドの「ソバルディ」が8万4000ドル、「ハーボニー」が9万4500ドル(いずれも12週間投与)で発売された。 完治するまでにほぼ1000万かかる計算だ。薬の開発には莫大な費用と人的資源が必要だ。治療薬と認められるまで10年位かかる。薬の開発が順調に行っていても最後の頂上を登れないと商品にはならない。それだけ新薬開発は博打でありリスクのあるものである。それを鑑みても高価である。それで 政府と保険会社 から激しい突き上げを受けた。

ほぼ100%完治からの逆算の薬価。

ギリアドの「ソバルディ」と「ハーボニー」 は世界中のC型肝炎患者数から逆算して求められた薬価である。 ほぼ100%完治である。薬がヒットし完治したらもう 「ソバルディ」と「ハーボニー」に用はない。再罹患がほぼないから、完治してしまうとC型肝炎患者数 が減るのである。薬の利用者も当然減る。世の中にとっては良い事だが、製薬会社にとっては深刻な問題である。

今考えるとインターフェロンなし、ほぼ100%完治の 「ソバルディ」と「ハーボニー」 の薬価は適切な価格だと思う。長い年月の治療を考えると納得のいく薬価だったと思う。

塩野義の経口薬が成功した場合の株価への影響、薬価を考える。

C型肝炎とコロナとの違いは再罹患 の差である。 C型肝炎 の再罹患は不衛生な注射や激烈な濃厚接触しかない。しかしコロナは 簡単に再罹患してしまう。毎年ある程度のコロナ患者が出る。塩野義もその事を計算に入れて薬価を決めると思う。安価でも塩野義に恩恵をもたらす薬価になると思う。庶民にとっても朗報で塩野義のブランドイメージの向上にとっても朗報になる。

塩野義の経口コロナ治療薬が各国の薬事当局に使用を認められると、塩野義の株価は暴騰すると思う。塩野義の製薬会社としての規模は中規模である。

同じ中規模の小野薬品のオプジーボ、小型のバイオベンチャーの頃にヒットしたギリアドのソバルディとハーボニーを思い出してほしい。いずれも株価は暴騰した。

小型、中型の製薬会社がヒット薬を出すと必ず株価は暴騰する。

今の塩野義には夢がある。

最後に塩野義の社長の決意を見てほしい。

「コロナ飲み薬は最後の1ピース」…塩野義、年度内供給へ開発急ピッチ
塩野義製薬が開発中の新型コロナウイルス治療薬は、自宅で使える経口薬(飲み薬)で、コロナの脅威を大幅に減らす可能性を秘めている。先行する海外の製薬大手に追いつくため、これまでにない態勢で開発を急いでいる。 異例 29日に

「コロナ飲み薬は最後の1ピース」…塩野義、年度内供給へ開発急ピッチ、である。

塩野義の気概を感じた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました