インターネット・バブル崩壊後の2002年2月から、2008年2月まで73ヵ月続いた「いざなみ景気」
いざなみ景気を象徴していたのが日本郵船と小松製作所だった。それまでは海運と機械は斜陽産業と見られていた。前のインターネットバブルが華やかで新時代を感じさせる物だったので余計に 海運と機械は斜陽産業に見えた。それに日本の少子高齢化で海運は運ぶもの無し、建設機械は作るもの無し、で斜陽産業中の斜陽産業に見えた。しかし、この頃から中国が急成長。日本郵船が米中間の貿易で引っ張りだこなった。中国の港を出て津軽海峡を通るルートが米中間の最短ルートだそうで、日本郵船の船はそこを行き交った。小松製作所の建設機械も中国で引っ張りだこになった。 斜陽産業 が一気に中核産業になった。 売上が伸び利益も出てから株価が後から付いてきた感じだった。将来性だけで上がって行ったインターネット・バブルとは明らかに違っていた。かつての名門が復活って感じがして好感が持てる株価の上がり方だった
日本郵船と小松製作所のような巨艦が動くと相場に迫力があった
一般の人には 「いざなみ景気」は馴染みが薄いが、相場をやってる人からすると「 いざなみ景気」 は迫力があって割と人気があった。アベノミックス景気は日本電産や村田製作所やキーエンスなどの「いぶし銀」部材メーカーでBtoB銘柄が上がって行った。 「いぶし銀」銘柄は好きなのだが、迫力と言う面では「 いざなみ景気」 の方が上だった。
散髪屋で「アベノミックスは株上がってるけど、これ本物ですか?」と株好きの私に聞いてくる。個別銘柄があまり上がった印象がなく、日経平均だけが上がった印象があるのだろう。それも仕方ない、 アベノミックス景気は日本電産や村田製作所やキーエンスなどのBtoB銘柄が上がったので庶民には馴染みが薄い。メジャーどころではソニーが上がった程度だ。
散髪屋には「 日本郵船と小松製作所 が上がれば本物なんだけど」と答えていた。
今年の夏ついに日本郵船が浮いた。株価は浮いたと言うより飛んでいた
3ヶ月前位に経済評論家の杉村富生さんが「海運株の利益が凄い」と力説していたが、確かに利益は凄かった。お金があれば買っていたけど、お金が無かったので買えなかった。信用ででも買っておけば良かったと思う。
次は小松製作所の番だが、無理だろう。
ここに来て運悪く中国恒大問題が出てきた。中国恒大だけで済めば良いが、他の不動産銘柄にも波及するだろう。それに小松製作所は中国で利益が出せなくなってきている。中国の建機メーカーである三一重工に小松製作所の社員が大量にヘッドハンティングされたのだ。その 三一重工 が急激に力つけている。
私の記事でもその事を書いている
中国恒大問題と 三一重工 の勃興で小松製作所は日本郵船の後に続けないだろう
小松製作所は好きな銘柄だけに頑張って欲しいものだ。努力を重ねて「いざなみ景気」のような迫力のある相場を作って欲しい。
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