手前味噌になるが私の前記事が当たった。要約すると「テーパリングだけじゃない、来年には利上げもあるぞ」であった。タイムリーで的確な記事であった。

テーパリングは読めても来年中の利上げを読めていた人は少ないと思う。FRBの強い決意が感じられた。 FRBの声明でアメリカ株は少し下げた。しかし、パウエルFRB議長の「テーパリングは利上げ時期を示す直接的なシグナルではない」と言う絶妙の声明でアメリカ株は落ち着いた。
でも、FRBは来年中に利上げはを行うことを確信
私はFRBの来年中の利上げを確信している。とにかくアメリカのインフレが酷い。特に賃金、住宅価格は早く制御しなくてはならない。どうも世界はコロナで労働集約で従属的な働き方を嫌う傾向になったように思う。特に日本風の「お・も・て・な・し」的な従属的な働き方を嫌う傾向にあるように思う。そのさいたるものがサービス、飲食業の人手不足だ。
金融政策自体で貨幣をコントロールするのは難しくなった
住宅価格は金融政策でコントロールはできる。金利を上げれば、住宅購入を躊躇する人は多くなる。しかし金融政策で労働者の賃金上昇はコントロールはほぼ効かなくなった。労働者が「利上げしたけど、私達の賃金に影響あるの?」と問われれば、「無い」と答えるしかない。
コロナ後に市民の心なかで「行動変容」が起こっている。「安い賃金では働かない」「従属的な扱いは御免だ」である。
「リーマンショック」「911」「日本の東日本大震災」もおこったが 「行動変容」まで は起こらなかった。
利上げによる株安しかインフレや賃金上昇を抑えられない
金融政策で住宅価格上昇はなんとかなるが、労働者の賃金上昇は抑えられない。 長年に渡りS&P 500に投資してたら 、 今頃はお金にこまらないだろう。その証拠に高齢の労働者がコロナ後にリタイヤしている。十分な金融資産があるわけだ。
今、 FRB は 「インフレ抑制」と「労働力不足」をなんとかしたがっている。
アメリカ株が一割下がると、労働力人口が上がる
十分な資産があると人間は働かない、しかし金融資産が1割でも下がると人々は働く。「インフレ抑制」と「労働力不足」をFRBは一気に解決したい。
それがFRBのテーパリングと来年の利下げの理由だ。
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