中国恒大の経営危機が起きている。しかし中国当局は中国恒大を助けないだろう

ここに来て、中国恒大集団の経営危機が深刻さを増している。中国恒大が銀行融資の利払い延期を宣言したり。中国恒大の本社には理財商品の支払いを求めて顧客が殺到している。ここまで来ると個人や企業や銀行が中国恒大から債権を回収するのは難しいだろう。

中国恒大は中国の民間最大の不動産会社

中国恒大は中国の民間企業で最大の不動産会社である。中華人民共和国広東省深圳市に本拠をおいている。創業者の許家印氏は中国の富豪の三位である。サッカー好きな人は「中国スーパーリーグの強豪・広州恒大」を思い出すかもかもしれない、広州恒大のオーナー企業が中国恒大である。最近、習近平は民間企業に厳しくなり、不動産投資を抑制してきている。そのあおりをもろに受けたのが中国恒大である。

中国恒大集団の株価チャートも終わっている。間違っても安いから買おうなんて思わないでね。増資されて現在株主の株式価値がほぼ無くなるだけだからね。

金融危機を起こさない手立てをしてからの「管理された破綻」へ

中国政府は肥大化し加熱化した不動産の債務圧縮を熱心に進めている。中国政府は中国恒大を助けないだろう。しかし中国政府は金融アドバイザーを中国恒大に送り込んでいる。債務の洗い出しをしているのだろう。中国恒大の債務不履行になった場合のストレステストもやる筈だ。今の所、不動産には少しの痛手はあるがリーマンのような金融危機は起きないだろう。加熱化した不動産を沈静化したい習近平には中国恒大の破綻は渡りに船かもしれない。

もし中国恒大の破綻した場合。狙いたい銘柄

近々、中国恒大の破綻した場合。狙いたい銘柄を紹介したい。