先々日はトヨタの決算、先日はヤマハ発動機の決算で市場は沸いた。トヨタは米中ともに好調、ヤマハはまさかのバイクとマリーン事業がアメリカで絶好調の決算を出してきた。日本では原付があるのでバイクというと低所得者を思い浮かべるが、アメリカの場合は違う。富裕層が趣味で乗る物である。マリーン事業も富裕層がクルージングに行けないから自家用ヨットを買っていて品薄状態だそうだ。富裕層はコロナショックを自分が発病する事には心配してるが経済的には怖がっていない。
ここがリーマショックとの違いである。
富裕層から崩れたリーマショック。低所得、不安定な職種から崩れたコロナショック
リーマショックの時は不動産、車、大型バイクなどの高価格品がパタッと売れなくなった。有名なのがスズキの鈴木修会長が「大型バイクが突然売れなくなり。これは何か有ると直感して、生産を落としてリーマンショックを乗り切った」話だ。富裕層から崩れたリーマンショックの典型の例だ。
コロナショックは飲食業、サービス業、航空業と元々手元資金の薄い所を直撃した。その産業に各国が補助金を出し、今は耐え忍んでいる状態だ。その証拠にアメリカの低所得層の可処分所得に占める貯蓄率が上がってきている。低所得層はコロナを怖がっているのだ。有効的なワクチンが出来るまでは各国で飲食業、サービス業、航空業と元々手元資金の薄い所や低所得者層に第二弾、第三弾の補助金は必要だろう。幸いファーザーのワクチン薬が好結果を出した。第二弾、第三弾の補助金を出せば世界の経済は安定に向かうだろう。
世界経済が通常にもどれる注目点は三点
①中国「独身の日」のアリババの売り上げ
②アメリカの補助金がクリスマス商戦までに間に合うか
③効果的なワクチンの開発
この三点が世界経済が順調に行くかの分岐点である。
①中国「独身の日」のアリババの売り上げ
今日、11月11日が中国「独身の日」である。嬉しい事に6時間前のニュースの時点で過去最高を既に更新したそうだ。まずは安泰、特に注目は日本の化粧品メーカーの売り上げ。越境ECが好調かどうかだ。資生堂やファンケルの中国での越境ECはすでに夏時点で回復していたが、さらに好調だと中国経済は盤石だ。男性は余裕があると車やバイクを買うが、女性は余裕があると化粧品を買う。化粧品の売り上げに要注目だ。
②アメリカの補助金がクリスマス商戦までに間に合うか
今は微妙な所だ。大統領と議会の選挙でどちらに転ぶか分からない。選挙結果どうなるにせよ補助金がクリスマス商戦に間に合って欲しい所だ。
③効果的なワクチンの開発
こればっかりはわからない。株は世の中の先物指数なのでファイザーのワクチン薬が好結果を出したニュースだけで株価は上げた。ちょっと浮かれすぎじゃ無いかな。空運株やホテル株を買うのはまだ早すぎると思う。
③は無理としても、①中国「独身の日」のアリババの売り上げ。 ②アメリカの補助金がクリスマス商戦までに間に合うか。が成功すると世界経済は明るい
③効果的なワクチンの開発はちょっと浮かれすぎだが、①中国「独身の日」のアリババの売り上げ。と②アメリカの補助金がクリスマス商戦までに間に合うかが成功すると世界経済は明るくなるでしょう。
結論 、コロナショックはリーマンショックみたいな長期戦にはならない
別にコロナを撲滅出来るって事ではない。季節性の病気としてコロナと長年付き合って行かなくてはならない。が、ワクチンや効果的な治療法で注意は必要だが克服出来る光明が見えてきた。リーマンショックの時のような世界経済の長期的低迷にはならないと思う。
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