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「鉄道のある町」維持はもう困難

私の住む町には鉄道が通っている。予土線と言うローカル線だ。国鉄時代から廃線の候補に挙がり。JRの民営化時も廃線候補に挙がった。しかしなぜか廃線にならず、平成を乗り切った。2015年度の1日1キロあたりの輸送密度は307でいつ廃線になってもおかしくありません。特急列車は運転されておらず、全列車が普通列車で観光列車以外は乗客の殆どが高校生です。

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高齢者の利用には不向きな路線

私は予土線の愛媛側の人間なので愛媛の予土線の利用状況を説明します。人口密度から言えば高知県側の予土線の方が酷い状況だとおもいます。愛媛側の予土線なのですが、先ほど話した通り。ほぼ高校生しか乗りません。ビジネス客も高齢者も殆どいません。ビジネス客も高齢者も殆ど自家用車やバスを利用します。実質的な終着駅の宇和島駅が市の中心部になく、病院が集まる病院街や市役所にも駅から2キロ程離れています。高齢者の殆どが通院目的で交通機関を利用しますから。予土線は高齢者に不向きな路線です。宇和島駅以外の沿線にも駅近くに病院はなく。国道や県道沿いに病院はあります。高齢者には使いづらい路線になっています。

「予土線の廃線」ではなく「予土線のバス路線化」と言ってみてはどうか?

予土線を廃線にすればバス路線を作るでしょう。いきなりバサッと交通機関が無くなる訳ありません。地元自治体や国やバス会社が予土線を補完するバス路線を用意してくれます。西日本豪雨の時に予土線が数ヶ月不通になりましたが、バスが代替輸送をしました。あの対応と同じ事をすればいいのです。現在の町の実情にあった病院前や学校前にもバス停を作れます。バスなら柔軟な対応ができ、近所のバス停から病院や学校にドア・ツー・ドアで行けます。

予土線の廃線は地元の首長の反発はあるが、地元の住民からの反発はほぼ無し

予土線の乗降客相手に商売されている店はほぼ無くなりました。商店街もありません。それより誰も乗っていない列車で遮断機待ちをする事の方が反発が強いです。現役世代程それを感じており、予土線を廃線にしてバス路線を充実して貰った方が地元住民は喜びます。地元の首長はどうしても「鉄道のある町」にこだわりがあり廃線には反対してますが、バス路線化なら受け入れてもらえるでしょう。もう「鉄道のある町」にこだわる時代ではありません。大事なのは住民の利便性の方です。

一度、予土線のバス路線化のアンケートを取ればよいと思います。

JRや地元バス会社や地元自治体で予土線のバス路線化を話し合い。具体化した物を一度地域住民にアンケートを取ればよいと思います。「バス路線化で予土線の役割を補完する。利便性も上がる」と説明すれば、地元の有権者は賛成してくれる筈です。時間猶予はあまりありません。前向きな予土線廃線を議論すべきです。過疎地のローカル線はもう限界にきています。

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