2022-01

今回の世界的な株安はアメリカのQT早期化懸念が震源地。

今回の世界的な株安はアメリカのQT早期化懸念が震源地. 今年に入って私のスイングトレードは好調だ三菱UFJ、日立建機、住友金属鉱山の買いで小銭を稼いだ。三連勝だった。しかし、三菱UFJ以外はぎりぎりで難を逃れた辛勝といった感じだった。昨日の日銀の経営戦略決定決定会合が不気味で昨日の全ての株を前場で手仕舞った。日銀の経営戦略決定決定会合は予想の範囲だったが、後場はナスダック先物安で日本株は崩れた。市場はテーパリング、利上げまでは織り込んでいたと思うがアメリカのQT早期化観測までは織り込んでいなかった。それでナスダック先物は崩れたといってよい。QTとは簡単に言えば中央銀行が資産を吐き出すと言う意味だ(乱暴な言い方だが簡潔で理解しやすいと思う)。 テーパリングは中央銀行が資産をあまり買わないと言う意味と受け取ってもらってよい。利上げはもっともわかりやすくて金利上昇だ。 このQT早期化観測でナスダック先物が崩れて世界的な株安につながったと思う。 激しいインフレでFRBも打つ手無しで、塩梅が分からない状態。 FRBの理想的には「株価を一割程度下げてインフレを抑制したい」であろう。が、この塩梅が難しい。パウェルFRB議長も「ガソリン価格は下げろ、しかし株は平穏に」と言う政治家の無責任なプレッシャーでグダグダ。ウォーラ理事もいい加減でアバウトでマーケットが混乱している。それを記者が記事に書く、ウォール街も兜町もそれに乗っかって取引するていたらくである。 ウォール街も兜町も世間で言うほどエリートでは無いと思う。(特に兜町は数字に弱い、そもそも日本の経済学部の受験でほとんど数学がないのがおかしい)その証拠に両者とも世間で尊敬されてないし、名うての個人投資家の方が腕は上だ。この局面では空売やオプション取引が有効である。 この局面であえて買うとすれば中国のペトロチャイナ、日本のエネオス、信越化学、ソニー アメリカのスリーエムであろう。

「バリュー株」「原材料高」「ニッケル」時流に乗る住友の長男である住友金属鉱山。

「バリュー株」「原材料高」「ニッケル」時流に乗る住友の長男である住友金属鉱山。 住友の長男である住友金属鉱山が動意づいている。グロースからバリューの流れが年明けから続いていて、この流れは今年前半まで続くと思われる。まだファンドなどがグロースからバリューへのリバランスが済んでいなく、まだこれからこの流れが続くと思うし、「金利上昇ならグロースは売り」の相場の常道は変わっていないと思う。この流れは三菱UFJや日本製鉄などの大型バリューから始まった。「次はどれでしょ?」と物色していてたどり着いたのが住友金属鉱山である。金融のトップ 三菱UFJ 、鉄のトップ日本製鉄ときて非鉄金属トップの住友金属鉱山に、今まさにたどりついた所である。もちろん住友金属鉱山はPER6.69倍 、PBR1.25倍のバリュー株である。そこにニッケル価格の上昇が来たのである。そりゃ上るよね。 「でもニッケルって地味」と思っているあなた、間違ってますよ。 自動車の世界では化石燃料からEVへシフトしている。 EV化の基礎的な部材がニッケルなのである。半導体の世界のシリコンウエハーみたいなものだ。そのニッケルは日本ではほぼ住友金属鉱山が作っている。しかも「 鉱山 」と名前がつくだけあってニッケル鉱山そのものを所有している。 シリコンウエハー の素になるケイ素鉱山をもっている信越化学と似たような構造になると思う。しかもHPALと言う技術で低品位の酸化鉱からニッケルを抽出することができる世界で唯一の会社である。四季報によると「非鉄金属と電子材料が2本柱。資源開発・製錬に重点投資、ニッケルで非鉄メジャー入り狙う」とある。ニッケルで非鉄メジャーを狙っているのである。 これからのニッケルの需要増を考えると長期でも住友金属鉱山は魅力的である。短期で取るのもよし、長期で持つのもよしの「別子」である。

日立、保有する日立建機株の約半数を伊藤忠などに売却。日立建機は今現在16%の値下がり。資本の変化だけでこれだけ下がるのは過剰反応。

日立、保有する日立建機株の約半数を伊藤忠などに売却。日立建機は今現在16%の値下がり。資本の変化だけでこれだけ下がるのは過剰反応。 日立は日立建機の株を伊藤忠商事などに保有株の約半数を伊藤忠商事などに売却する。今現在日立製作所は日立建機の株を51%持っている。その半分を売るだけだである。時価総額にして2000億位の規模である。ただそれだけの話である。東芝あたりの場当たり的な売却とは違う。日立製作所の事業再編の最後の仕事である。売り先も中国に強い伊藤忠商事であるから、全く心配ない。日立建機自体にも日立製作所自体にも全く問題もなく売却はスムースに進むであろう。四季報の日立建機の評価は 【大幅増額】油圧ショベルは中国のみ停滞、国内や欧州は増勢。米州は合弁解消に伴う販売価格調整と合弁会社株譲渡益82億円が上乗せ。鉱山機械は中央アジアで好調続く。資材高吸収、営業益大幅増額。増配。23年3月期は北米さらに伸長。中国も改善。 である。いたって好調である。下げすぎの日立建機に短期的な妙味はある。

男もすなる化粧、小型のバリュー株であるマンダムに注目。

男もすなる化粧、小型のバリュー株であるマンダムに注目。 年初からバリュー株が人気だ。三菱UFJや日本製鉄など大型のバリュー株が好調だ。日本製鉄などはなんと10連騰である。循環物色の常として大型株から小型にバリュー株物色が移ると予想される。都市銀行から地方銀行などに物色が動くと予想される。ただ地方銀行は買ってもあまり面白くない、要因は激しい人口減で短期的な物色が来ても、長期的な値上がりは見込めないと思う。そこで時流に乗った成長余地のあるバリュー株で小型株を探してみた。私の頭の中では「時流」⁼「男の化粧」になった。ここ十年で圧倒的勝ち組は半導体株と化粧株(業種では化学)であった。半導体はご覧の通りの活況であり。化粧品株は資生堂、コーセーはもとよりファンケルなどの小型株へも波及した。女性用化粧品株はもう上りきっている。世界的にも珍しい男性用化粧品株であるマンダムに注目したい。ライバルの少ないバリュー株で成長も見込めるマンダムは魅力的である。国内で花王などに価格競争を挑まれて苦戦をしているが、海外売上比率は39%もある。まだ海外がインドネシアなどに留まっているが、中国などの東アジアで男性用化粧品を展開すると面白い存在になると思う。PBR0.96倍でバリュー株である。株価は100株単位で1381円で13万程度で気軽に買える。そして株主優待もあり。優待品は男性用で女性には無用かと思われるが、気のある同僚などにあげても良い。バレンタインデーにチョコ貰うのは重たいが、優待をもらうのは気軽に貰える。特に高学歴、高収入の女性にはマンダムの優待はプチバレンタインチョコとして有用であると思う。

アメリカの金融引き締めでグロース株からバリュー株へのリバランスが起きている。日本は円安への対策も必要。その対処法。

アメリカの金融引き締めでグロース株からバリュー株へのリバランスが起きている。日本は円安への対策も必要。その対処法。 単一国家の金融引き締めは無視していいレベルであるが、基軸通貨国であるアメリカの金融引き締めは全世界に影響を与える。 アメリカの金融引き締めを無視するとトルコみたいな惨状になる。年明けから金融引き締めでグロース株からバリュー株へのリバランスが起きている。ナスダックが冴えないがバリュー株は好調だ。この原因は全世界的なインフレだと思う。このインフレは強烈な金融引き締めをしなくては解決できない、株を1割位下げて鎮静化したいとFRBは考えているのだろう。 私自身はGAFAなどの黒字化したグロースは長期的には買いだとはおもうが、短期的には売りだ。マーケットの流れも「グロースからバリュー」への流れになっている。アメリカの金融引き締めは強く短期に終わると予想する。アメリカの金融引き締め終了後の8月頃にグロース株を買うことをお勧めしたい。(私は GAFA は金融引き締めをもろともしないと思っているが、マーケートそうなっていない)ここは素直に流れに乗ることをお勧めする。 日本人は円安への対処も必要だ。 日米の金利差を考えると、インフレとともに円安への対応も必要だ。世界一の高齢化と人口減少の国の通貨が上がることは無いと思います。一番簡単で利便性が高い方法は日本円の現金を米ドルMMFに変えることだ。これは資産を増やすのではなく資産を減らさない一番簡単な方法である。ただこれでは円安には対処できるが、インフレには対処できない。 インフレ、円安どちらも対応できるグローバル・バリュー株。 バリュー株を探していくと、ほぼ内需株とディフェンシブ株になる。内需株やディフェンシブ株では円安に対応できない。でも安心してほしい。内需株と見えてもグローバル銘柄がある。 グローバル・バリュー株である都市銀行。 グローバル・バリュー株 は都市銀行である。三菱UFJ,三井住友、みずほ、このあたりの都市銀行はもう内需株ではなくグローバル株である。海外でも稼げている。年明けからこの都市銀行のパフォーマンスが良い。 都市銀行はバリュー株、円安ヘッジ株、さらに利上げメリット株のいいとこ尽くめである。私的にはグローバル化が一番進んでいる三菱UFJが一番お勧めである。 

EUは、原子力発電を、低炭素社会への移行に向け、役立つエネルギー源と認める方針を発表し米原子力新興企業と米エネルギー省による次世代の高速炉の開発計画に、日本が参加すると発表。

EUは、原子力発電を、低炭素社会への移行に向け、役立つエネルギー源と認める方針を発表し米原子力新興企業と米エネルギー省による次世代の高速炉の開発計画に、日本が参加すると発表。 あけましておめでとう御座います。今年最初の題材はエネルギーからである。  コロナ過でのインフレは世界的なエネルギー価格高騰と市民の行動変容からきている。 エネルギー価格高騰 はOPECからOPECプラスになって産油国が賢くなった事と、脱炭素社会の欺瞞を見透かされてのエネルギー価格上昇。 市民の行動変容 は安い給与ではサービス業にはつかないぞ!と言う現役世代の意思表示であり、エッシャンサルワーカーと言う便利な言葉で酷使されるのは御免である。医師からウェイターまでこの考えはかは広がった、インテリ ホワイトワーカー 学生 ブルーワーカーいずれのクラスでも起こっている。 私はこの 「エッシャンサルワーカーと言う便利な言葉で酷使されるのは御免である 」根底に世代間ギャップがあると思う。余りにも全世界で高齢者に国家資金が投入されすぎている。特に日本は酷い、私の母方の祖母は一銭も年金を払っていのに、しかし私がビックリするくらい祖母は年金を受給している、その要因は公務員であった祖父の遺族年金である。それぐらいの世代間ギャップである。市民の行動変容はこれくらいにしておこう。 インフレのもう一方の原因である世界的なエネルギー価格高騰は深刻である。机上の計算ではサハラ砂漠に全部ソーラーパネルを敷き詰めると世界のエネルギーはまかなわれるといわれている。あくまでも机上の計算である。(サハラ砂漠にソーラーパネルを敷くと、当然大規模自然変容がおこると思う。)それくらいクリーンエネルギーは不確実なものである。 原子力無き脱炭素世界は机上の空論である。 そこに出てきた「EUは、原子力発電を、低炭素社会への移行に向け、役立つエネルギー源と認める方針を発表」と「米原子力新興企業と米エネルギー省による次世代の高速炉の開発計画に、日本が参加すると発表」は嬉しいニュースである。原子力無き脱炭素は無理であり、米エネルギー省は自ら日本の高速炉の技術と経験を欲しがったそうで、米政府政府から熱烈な日本の高速炉にアプローチであったそうだ。日本にとって渡りに船である。 脱炭素社会には原子力は必ず必要である。
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